2008年 10月 4日
男子シングルス決勝は、世界ランク12位のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)と世界27位のトーマス・ベルディハ(チェコ)の対決となった。20歳のデルポトロは7月以降に出場した5大会で、全米オープンこそ8強にとどまったが、4大会で優勝を果たしている。対する23歳のベルディハも昨年8月に世界8位までランキングを上げた実力者。準決勝ではロディック(米国)に先行されながら、しぶとく逆転して今季2度目の決勝進出を果たした。
昨年までは準決勝進出が最高だったデルポトロは今季、決勝に進んだ4大会すべてで優勝。一方、ベルディハの決勝での成績は3勝4敗だ。勢いではデルポトロに分がある。しかし、ベルディハは「(デルポトロとは)この大会では同じ試合数をこなし、同じだけ勝って決勝に進んでいる。優勝のチャンスは同等だと思っている。ベストを尽くしてタイトルを取りたい」と話す。2人はツアー初対戦となる。
女子シングルス決勝は、世界16位のキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と世界33位のカイア・カネピ(エストニア)の顔合わせで、こちらも初の対戦。18歳の第1シード、ウォズニアッキは今季、ストックホルム(スウェーデン)とニューヘブン(米国)で優勝しており、ツアー3勝目を目指す。初戦こそ1セット落としたが、その後はストレートで勝ち上がり、調子は上向きだ。「相手は調子がいいので気をつけたいが、私は自分のプレーをするだけ」とトップシードの自信をのぞかせる。23歳のカネピは第5シード。ツアー決勝は2006年以来2度目となる。「前回、決勝に進んだ時よりメンタルも強くなっている。攻撃的にプレーしたい」と初のツアータイトルに意欲を見せる。
谷 祐一