2008年 10月 3日
男女シングルスと男子ダブルスは準決勝、女子ダブルスは決勝を迎える。一番の注目は男子シングルス準決勝、20歳で12位のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)と22歳で13位のリシャール・ガスケ(フランス)、次の時代の世界トップを担う両選手の激突だ。対戦成績は1勝1敗。7月のシュツットガルト(ドイツ、クレー)の決勝でデルポトロが勝ち、出場4大会連続優勝と全米ベスト8の第一歩になった。豪打と堅実さのデルポトロ、切れ味と柔らかさのガスケ。ラリーの妙を堪能したい。
もう一方の男子シングルス準決勝は、調子を上げてきた第2シードのアンディ・ロディック(アメリカ)と、上位シードを続けて撃破してきた第9シードのトーマス・ベルディハ(チェコ)のカード。ビッグサーブの打ちあいに目が行きがちだが、勝ち上がりとともに両者とも冴えてきたベースラインプレーの応酬に注目だ。
女子シングルスは、混戦の中で第1シードのキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)の安定ぶりが際立ってきた。準決勝第2試合で、ラッキールーザーから勝ち上がってきた178位の伏兵ジャルミラ・ガイドソバ(スロバキア)を迎え撃つ。もう一方の準決勝第1試合は、第5シードのカイア・カネピ(エストニア)と第8シードのアレクサンドラ・ウォズニアク(カナダ)があいまみえる。
女子ダブルスでは森田あゆみ、中村藍子組が決勝に進出した。第2シードを準決勝で下し勢いに乗る。決勝の相手は同じくノーシードのジル・クレーバス(米国)とマリーナ・エラコビッチ(ニュージーランド)のペア。女子ダブルスとしては2004年の浅越しのぶ以来、日本人同士のペアでは2002年の浅越、宮城ナナ組以来の日本人タイトルを期待したい。
倉沢鉄也