2008年 9月29日
国内初勝利を飾り2回戦に駒を進めた錦織圭が、センターコート第3試合で第16シードのギリェルモ・ガルシアロペス(スペイン)と対戦する。両者は初対戦。ATPランキングでは、錦織の85位に対してガルシアロペスは62位だが、乗り越えられない壁ではないだろう。1回戦突破後の会見では「ストロークをしっかり打ってくる選手なので、打ち負けないようにしたい」と錦織。勢いに乗って18歳の“王子”が3回戦進出を狙う。
いよいよ男子もシード選手が登場。昨年の覇者、第1シードのダビド・フェレール(スペイン)、第2シードのアンディ・ロディック(米国)、第3シードで大会初出場のフェルナンド・ゴンサレス(チリ)、昨年は決勝で涙をのんだ第4シードのリシャール・ガスケ(フランス)と注目選手が目白押しだが、なかでも、見逃せないのはAIGオープン初登場のロディックだ。有明の速いサーフェスはビッグサーバーに有利なだけに、サービスエースの山を築くだろう。
日本勢では、鈴木貴男が第15シード、イタリアのシモーネ・ボレリ(45位)と対戦。女子ダブルスではクルム伊達公子、藤原里華組がペトラ・チェトコフスカ、ルーシー・サファロバのチェコペアと、波形純理、米村明子組がイベタ・ベネソバ(チェコ)、シャハー・ピアー(イスラエル)組と顔を合わせる。
日本テニス協会広報委員会委員・フリーライター 成瀬悦朗