2008年 9月28日
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有明コロシアムは「AIG SUNDAY」で沸いた。昨年に続く“前夜祭”には、今回、全米オープンで16強入りを果たした錦織圭や、現役復帰したクルム伊達公子らが顔を見せるとあって、昨年の倍以上となる9,455人がスタンドを埋めた。
第1部は錦織と添田豪の公開練習。6ゲームの試合形式で行われ、ともに得意のストローク合戦を披露した。途中で観客のリクエストに応じるように、添田が浅いボールを出すと、錦織が「エア・ケイ」を決めて応えるなどファンサービスも見せながらも、日本のトップ選手にふさわしいストロークの応酬でスタンドを唸らせた。大会前日にもかかわらず詰めかけたファンの多さに、錦織も「観客がたくさん来てくれることでモチベーションも高まる」と初戦に向けて意気込みを新たにしたようだった。
第2部はこの大会が現役復帰後、初のWTAツアー本戦出場となるクルム伊達と、20歳年下となる森田あゆみの公開練習。こちらはショートラリーから始める「本格練習」だったが、最後に4ゲームマッチで見守ったファンを楽しませた。この日が誕生日だったクルム伊達は、コート入場の際、観客の「ハッピーバースデー キミコ」の合唱で迎えられると、笑顔を浮かべて、手を大きく振ってこれに応えた。
第3部は3年前のこの大会の男子ダブルス優勝ペアの鈴木貴男、岩渕聡組とスペインのトミー・ロブレド、ダビド・フェレール組によるダブルスのエキシビションマッチ。4ゲームにタイブレークを加えた試合では、両ペアが持ち味の華麗なテクニックを披露した。
谷 祐一