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お陰様で10月6日(土)・7日(日)のチケットは全て前売りで完売致しました。皆様ありがとうございました。なお、前売りで完売致しましたので、当日のチケット販売はございませんので、ご了承ください。
以前の記事をまとめました
AIGオープン2007に出場を予定しておりましたロジャー・フェデラー選手は、極度の疲労のため、本大会を欠場することになりました。この夏は、トロント、シンシナティ、全米オープンと試合が続き、さらに先週末にはスイス代表としてデビスカップに出場、単複3試合で大接戦を演じました。その後、極度の疲労を覚え、医師の診察を受けたところ、「少なくとも10日間は休むように」との忠告を受けたとのことです。世界ランキング1位、前年優勝者の欠場はまことに残念ですが、ご了承ください。
なお、大会ではフェデラー選手欠場を受け、新たに数人の選手に出場要請を行い、ダビド・フェレール(スペイン、ATPランキング8位)とリシャール・ガスケ(フランス、同14位)両選手の出場が決定しました。また、女子のビーナス・ウィリアムズ(米国、WTAランキング9位)選手の出場も決まりました。東京・有明コロシアムで世界最高峰のプレーをご堪能ください。
また、大会の前夜祭として30日(日)に予定していましたフェデラー選手と錦織圭選手との公開練習は、フェデラー選手に代わりフェレール選手が出場し、錦織選手と公開練習を行います。
予選第2日も雨の1日となった。一部の試合は荏原湘南スポーツセンターに会場を移して行われた。日本勢は、第4シードの本村剛一が杉田祐一をストレートで破り、予選決勝に進出。新鋭伊藤竜馬は韓国の南賢祐に敗れた。女子では、高雄恵利加と米村知子が予選3回戦に進出。両選手は本戦入りを懸けて月曜日に対決する。第6シードの波形純理は予選1回戦を突破した。また、この日は大会初の試みとして「前夜祭」が行われ、17歳のホープ錦織圭や、車いすテニスで史上初の年間グランドスラムを達成した国枝慎吾の強烈なショットに観客は大きな拍手を送った。
AIGオープン2007の予選が東京・有明テニスの森公園で開幕。今日の有明は朝から小雨模様で試合開始が遅れ、一部の試合は明日に順延となった。また、本戦の組み合わせ抽選が行われ、初戦の対戦相手が決まった。なお、明日30日は男女の予選と、大会前夜祭が行われる。
いよいよ明日、29日からAIGオープンの予選がスタートします。予選には地元日本人選手はもちろん、ランキングを上げたい若手選手や、けがでランキングを落としてしまったプレーヤーらが出場し、熱戦が繰り広げられます。過去にはギジェルモ・カナス(アルゼンチン)やジャンマイケル・ギャンビル(米国)らもAIGオープンの予選に出場し、会場を沸かせました。
予選出場選手のエントリーは、本日午後6時に締め切られ、その後ドローの抽選会が行われます。予選のドロー、オーダーオブプレー(試合予定表)は決定次第、AIGオープンのホームページで発表します。なお、今年は予選からライブスコアでみなさんに現地の試合情報をお届けする予定です。
また、会場内の「お祭り広場」では約30のメーカーブースが出店されています。AIGオープンの会場でしか購入できない商品もありますので、ぜひ各ブースをチェックしてください!
予選会場への入場は無料です。今年も予選からAIGオープンを楽しんでください!
AIGオープンでは毎年、好成績を残している鈴木貴男。特に昨年の準々決勝では、王者ロジャー・フェデラー(スイス)をファイナルセット、タイブレークまで追い詰める大健闘を見せた。1回戦の相手は最新ランキング58位、ドイツのビッグサーバー、ベンヤミン・ベッカー。鈴木にとっては大きな壁だが、今年も上位を食って、勝ち上がってほしいところだ。
主催者推薦での出場だが、日本男子の最年少でツアー8強入りし(7月、米国インディアナポリス)、先月の北京のツアー大会でも予選を上がった実力の持ち主。それでも国内の大会は久しぶり。「緊張して試合前はかたまっていた」と言うが、ゲームが始まるとそんな様子はまったく感じさせなかった。相手は世界141位の27歳。「チャンスはある」という錦織の言葉通り、どちらに転んでもおかしくない展開だった。第1セット。先に相手のサーブをブレークしたのは錦織だった。だが、次のゲームで3本のダブルフォールトをおかし、3−3に追いつかれる。「気を抜いてしまった。よくあることなのでこれから引き締めたい」と振り返った。
センターコート第2試合に登場したのは、中国台北の盧彦勲とタイのダナイ・ウドムチョク。二人は05年度日本リーグ(実業団)で、チームメイトとしてソニーの初優勝を実現させた仲でもある。また、盧は中国台北のエースとして、ウドムチョクはスリチャパンと並ぶタイのエースとして、母国の大きな期待を背負う二人だ。
第1セットはお互いにややちぐはぐした展開となった。ウドムチョクは第4ゲームでフォアハンドのミスを連発し、サービスダウン。だが、盧もサービスゲームで4本立て続けにミスを重ね、簡単にブレークバックを許してしまう。結局、このセットはタイブレークにもつれ、ウドムチョクが7−6で奪う。
男子の上位シード選手が初めて有明に登場する。第1シードのダビド・フェレール(スペイン)、第2シードのトーマス・ベルディハ(チェコ)、第3シードのリシャール・ガスケ(フランス)、そして第4シードのレイトン・ヒューイット(オーストラリア)。いずれもこの大会の優勝候補であり、個性豊かなトップ選手だが、そのなかでもAIGオープン初出場、21歳のガスケに注目したい。
第1セット第10ゲームまでは両者ともサービスキープが続く。5−5からのサービスゲーム、鈴木は40−30から挽回され、サービスダウン。安全策のセカンドサーブを突かれ、逆襲を許した鈴木は、この場面を「守りに入ってしまった」と悔やむ。初のブレークに成功したベッカーが、そのまま第1セットを先取する。しかし鈴木も第2セットは再び攻めの姿勢を取り戻す。第8ゲームをブレークしてセットを奪い、試合はファイナルセットに突入する。
屋根が開き、薄日の射す有明コロシアムにビーナス・ウィリアムズが姿を現した。初戦の相手は同国のジル・クレーバス。33歳のベテランを58分で退け、ビーナスは初のAIGオープンタイトル獲得に向け、順調に滑り出した。
「相手うんぬんというより自滅。流れをつかめないまま試合が終わってしまった。練習ではいい感じでボールが打てているのに、試合になるとそれができない。原因はメンタルだと思う」。試合後に本人が振り返ったとおり、それほど怖さのない格下に苦杯をなめさせられてしまった。
女子シングルスは準々決勝。ここまで危なげなく勝ちあがってきた第1シードのビーナス・ウィリアムズ(米国)だが、次に待ち構える相手は自己最高ランキング8位の強敵アリシア・モリク(豪州)。
試合全体を振り返れば、目立ったのは相手ペアの勝負強さであり、力強さだった。特に荘は、さすがはグランドスラムのダブルスで優勝を争う選手。ポーチの鋭い動き、ボレーの反応など一級品のダブルスを見せた。しかし、森田/杉山も健闘した。
ステップを踏むような軽快なフットワークでリズミカルにコートを駆けまわるフェレールが、コロシアムの観客を魅了した。第1セットは、サービスダッシュでネットへ詰めるムーディを崩すのにややてこずったが、第2セットは得意のリターンも決まり、AIGオープンでの初勝利を挙げた。
試合開始早々から持ち前のパワーテニスを炸裂させるウィリアムズ。第1セット第1ゲームをいきなりブレークすると、そこから一気に6ゲーム連取。力感あふれるビーナスのサーブ、ストローク、ドライブボレーに、会場につめかけた観客から感嘆の声がもれる。第1セット、キングが奪ったポイントはわずかに6。ビーナスの豪打の前に、なすすべなく第1セットは6−0。ここまで試合開始からたったの17分。ビーナスの圧勝劇のムードが漂った。
男子シングルス準々決勝、第1シードのダビド・フェレール(スペイン)は第10シードのフェリシアノ・ロペス(同)と顔を合わせる。デビスカップではチームメートの2人。対戦成績はロペスの3勝1敗。ハードコートではロペスの2戦2勝と、フェレールにとっては分が悪い。「今までで最高に調子がいい」と語るフェレールだが、速いサーフェスを得意とするロペスが相手だけに、100%の力を発揮しないと苦汁を飲まされることになるだろう。
この日の最終試合。涼風が吹くセンターコートに現れたのは、新旧のトップ10プレーヤーだ。第4シードのガスケは、今季ウインブルドンベスト4、フェデラーをも破る実力をさらに伸ばし、グランドスラムタイトルも待たれる21歳。対するシュットラーは、03年に全豪オープンで決勝進出し、同年のAIGオープンも制した31歳。最新ランキングを見れば118位の選手に過ぎないが、先週のインド・ムンバイでもガスケと並んでベスト4に残っている。今大会もタフマッチを2つ制して勝ち上がった。ランキング差は別として、注目の一戦だった。
ナバロはスペイン選手にはめずらしく、サーブ&ボレーのプレースタイルで第4シードのヒューイットに挑んだ。一方、序盤は相手のサービスやボレーに押され気味だったヒューイットだが、次第にペースをつかみ、準々決勝進出を決めた。
夕闇迫る1番コート。鈴木貴男が「あんなに入っているのを見たことがない」と語ったとおり、満員の観衆で膨れ上がった男子ダブルス準々決勝は、マッチ・タイブレークにもつれ込む熱戦となった。
第1セット第3ゲームまでは互いにサービスキープ。しかし第4ゲーム、ビーナスがモリクのサーブをブレークすると、モリクはすかさず次のゲームでブレークバック。両選手の意地が激突する準々決勝。このレベルの試合になると甘いボールがすぐさま相手のウイナーにつながるだけに、両選手とも深いボールを正確にプレースメントし、緊迫感のあるラリーが続いた。
女子シングルス決勝は、ここまですべてストレートで勝ち上がった第1シードのビーナス・ウィリアムズ(米国)と第5シードのビルジニ・ラザノ(フランス)の組み合わせとなった。ビーナスは先週、ソウルで行われたハンソル韓国オープンで優勝、一方のラザノも先週、中国の広州インターナショナル女子オープンで優勝。どちらが勝っても2週連続優勝となる。
これまでの対戦成績はビーナスの2勝0敗。ビーナスの優位は動かないが、「トップ10の選手とは何度もやっているので、何も恐れることはない。自分のテニスをするだけ」と語るラザノの出来、そして先週からの連戦で疲労の色が濃いビーナスの体調によっては接戦になるだろう。
男子シングルス準決勝では第1シードのダビド・フェレール(スペイン)が、ヒューイット(豪州)を倒した第7シードのイボ・カロビッチ(クロアチア)と対戦する。208センチの長身から打ち下ろすカロビッチのビッグサーブをフェレールが攻略できるか。焦点はその一点にある。フェレールにとっては準々決勝のロペス戦に続き、有明の速いサーフェスと相性のいい難敵を迎え撃つことになる。
もう1試合は第2シードのトーマス・ベルディハ(チェコ)対第3シードのリシャール・ガスケ(フランス)。ジュニア時代からライバルとして、しのぎを削った両者。これまでの対戦成績はガスケの2勝。世界のテニス界をこれからリードしていくであろう、若き2人の戦いに注目だ。
ビーナスの相手を決める女子準決勝第2試合は、第5シードのラザノと第8シードのペンネッタの顔合わせ。ともに日本では無名と言うべきだが、森上亜希子や中村藍子と並ぶ「8本シード」の実力者だ。ラザノは先週、中国・広州でツアー初優勝を遂げており、ペンネッタは2004年に16位まで上がった実績を持つ。強い日差しの中で始まった試合は、2時間を超えるタフマッチとなった。
フェレールの動きがいい。初戦を終えた後は、有明コロシアムのサーフェスについて「自分には少し速い」と話していたが、ここまで2試合を戦ってその不安は消えたようだ。この試合でも、食らいつくようにボールを追いかけ、的確なプレースメントでポイントを重ねていった。
今日の相手はスペインの僚友ロペス。サーブ&ボレーが武器で、速いサーフェスを得意とするロペスにとって、有明コロシアムのコートは有利な材料になるはずだった。過去3度対戦している両者は、クレーコートでフェレールが1勝し、ハードコートではロペスが2勝を挙げていた。しかしそのデータは、今日の対戦には当てはまらなかった。
立ち上がり、ビーナスはいきなり相手のサービスを連続ブレーク。4−0とリードを奪う。第5ゲームでブレークバックされたが、第1セットは6−3で先取。安定したプレーのビーナスは風格さえ感じさせた。
一方、バックハンドに才能を感じさせるウォズニアッキは、ときおり威力あるショットを決めるものの、なかなかあとが続かない。しかも、ビーナスのセットポイントで、相手のショットに逆をつかれて転倒し、右手親指付け根を傷めてしまう。第2セット。痛めた右手の影響が心配されたウォズニアッキだったが、テーピングで痛みが無くなると反撃を開始。
男子シングルス決勝は、フェデラー欠場によって急きょ出場が決定し、皆が期待を寄せてきた両選手のカードとなった。ATPランキング8位で第1シードのダビド・フェレール(スペイン)と、ランキング14位で第3シードのリシャール・ガスケ(フランス)は、ともに失セットゼロ、しかも互いにまったくスキなしの勝ち上がりだ。
ガスケが持ち味である多面体の魅力を存分に発揮した。堅実さと意外性。強さと柔らかさ。軽やかなフットワークと強烈なサーブ。カラフルなガスケのプレーが、第2シード、ベルディハのスピードを上回った。
第1シード、フェレール対第7シード、カロビッチ。それは単に世界ランキング8位対30位の対決ではない。ATPが発表するツアー記録で、サービスゲーム部門の各項目で圧倒的なトップにいるのがカロビッチ、リターンゲーム部門の圧倒的なトップにいるのがフェレールなのだ。フェデラーもナダルも及ばない、世界一の“キープ男”と“ブレーク男”。有明コロシアムの観客、日本のファン、そして世界のテニスマニア注目の対決となった。
静かな立ち上がりとなった第1セット。4−4までサービスキープが続く。試合が動いたのは第9ゲーム。1ブレークがそのままセット先取につながる終盤の戦いで、ビーナスは相手サーブを攻撃的にリターン。ブレークに成功すると、次のゲームも難なくキープして6−4で先取する。
「ビーナスのような強い選手と戦うときには、積極的に仕掛けて常に先手を取ること、主導権を握ることが大切」。試合前、ビーナス対策をこのように考えていたというラザノが、第2セットは4−1とリードを奪う。
第1セットと第2セットはまったく別の試合だった。立ち上がりは荘/キングのペース。荘のテクニックとキングの思い切りのよさが噛み合い、いきなり5ゲームを連取した。一方の孫/晏ペアは、貪欲にポイントを取りにいくが、どこかちぐはぐだった。しかし、第2セットに入ると、孫/晏の戦術変更がうまくはまる。
両者の唯一の対戦は3年前。当時のランキングはフェレールが47位、ガスケは130位。時が経ち、今大会の決勝の舞台に立ったのは8位のフェレールと13位のガスケ。両選手とも、世界のトッププレーヤーとなっていた。
「集中して、アグレッシブにプレーすることを心がけた」というフェレールは、第1セット第1ゲームから飛ばしていった。相手のサービスが不調と見切り、リターンゲームでも果敢にアタック。最大の武器である速いリターンを次々にガスケのコートに突き刺していく。
ともにノーシードから勝ち上がった両ペア。第1セットは第8ゲームまでサービスキープが続く。しかし、第9ゲームでカー/リンドステットがブレークに成功。これは、ノーアドルールのデュース(ディサイディングポイント)を制したものだった。このブレークを生かし、カー/リンドステットが第1セットを6−4で先取。第2セットも、VTRを見ているような展開だった。またもや第9ゲームでカー/リンドステットがブレーク。6−4でセットを連取して初の栄冠に輝いた。
本戦後の記事を掲載します。