2007年10月 5日
ビーナスの相手を決める女子準決勝第2試合は、第5シードのラザノと第8シードのペンネッタの顔合わせ。ともに日本では無名と言うべきだが、森上亜希子や中村藍子と並ぶ「8本シード」の実力者だ。ラザノは先週、中国・広州でツアー初優勝を遂げており、ペンネッタは2004年に16位まで上がった実績を持つ。強い日差しの中で始まった試合は、2時間を超えるタフマッチとなった。
第1セットはハードヒット合戦からはじまった。4−4からペンネッタが角度をつけた柔らかいボールでラザノのフォアを崩し、6−4と競り落とした。「もっと攻撃的になろう、集中しよう」と思い直したラザノは、肩口から繰り出すフラット系のハードヒットをさらにペースアップさせ、第2セットは一気に4−1。球際の柔らかさを見せるペンネッタに途中空回りしつつも、5−5からさらに強打を増し、第2セットはラザノが7−5と取り返した。
第3セット序盤、ラザノが一気に3−0。球筋が単調でコースも厳しくはないが、上から叩きつける深い強打が、2セットかけてペンネッタから柔らかさと粘りを奪った。と同時に、やや集中力を欠いてテニスの粗くなってきたペンネッタに対し、ラザノはあえてパワーをセーブし、ていねいな配球で終始ラリーを主導。そのまま6−3で押し切り、決勝進出を決めるとともに、先週からの連勝を9に伸ばした。
「ハッピーだ。毎日の練習の積み重ねが、先週今週と結果に出ている。10日間で9試合、とても疲れているが、勝ち続けることに確かな感触を持てた。決勝戦では、自分の真摯な態度、フェアプレーの精神を見てほしい」と物静かに語ったラザノ。決勝では、心身のタフネスに支えられたハードヒットを臆することなくビーナスにぶつけていく。
広報委員・フリーライター 倉沢 鉄也