2007年10月 4日
ナバロはスペイン選手にはめずらしく、サーブ&ボレーのプレースタイルで第4シードのヒューイットに挑んだ。一方、序盤は相手のサービスやボレーに押され気味だったヒューイットだが、次第にペースをつかみ、準々決勝進出を決めた。
守備的なテニスという印象がぬぐえないヒューイットだが、試合開始直後の第1ポイントは、いきなりサービスエース。しかし、相手のナバロのサービスはヒューイット以上だった。200キロ近い剛球をたたき込み、サービスダッシュで一気にネットへ詰める。ボレーやスマッシュでポイントを重ねるプレースタイルに、ヒューイットもリズムをつかめずにいた。
一時はナバロが4−2とリードを広げたが、試合が進むにつれてサービスの確率が落ち、決め球となっていた片手打ちバックハンドのダウン・ザ・ラインも精度が落ちた。ようやく相手のサービスに慣れたヒューイットは、第8ゲームでブレークバックし、4−4と追いついた。自分のリズムをつかんだヒューイットとは対照的にナバロは失速。やや苦労したものの、ヒューイットが第1セットを7−5でものにした。
第2セットは、相手のスタイルを把握したヒューイットが落ち着いてプレーした。3−3までは互いにサービスをキープしたが、そこからヒューイットが3ゲームを連取し、6−3で勝負を決めた。「ナバロはサービスもよく、ネットに出てプレッシャーをかけるのもうまかった。リズムをつかむのに第1セットの半分くらいかかってしまったが、徐々に調子をつかめた」とヒューイットは振り返った。
準々決勝の相手は、208センチの長身から繰り出す高速サービスが武器のイボ・カロビッチ(クロアチア)。過去2度の対戦は、いずれも芝のコートで、カロビッチの2勝。難敵との対戦について「タフな試合になることは間違いないと思う。勝つには、とにかく彼のサービスを返すことだ」とヒューイット。ベスト4進出を果たすためには、この「高い壁」を乗り越えなくてはならない。
広報委員・フリーライター 酒井 朋子