2007年10月 3日
試合開始早々から持ち前のパワーテニスを炸裂させるウィリアムズ。第1セット第1ゲームをいきなりブレークすると、そこから一気に6ゲーム連取。力感あふれるビーナスのサーブ、ストローク、ドライブボレーに、会場につめかけた観客から感嘆の声がもれる。第1セット、キングが奪ったポイントはわずかに6。ビーナスの豪打の前に、なすすべなく第1セットは6−0。ここまで試合開始からたったの17分。ビーナスの圧勝劇のムードが漂った。
第2セットに入るとキングは作戦変更。ビーナスのパワーに、緩急と角度をつけたボールで対抗する。第2ゲームで相手のサーブをブレークし、2−0。すぐにブレークバックを許したが、3−2とリードした第6ゲームでもキングはビーナスを揺さぶりにかかる。
このゲームのファーストポイント。キングはビーナスのセカンドサーブに対し果敢にチップ&チャージに出る。これが見事に決まって0−15。次のポイントでもチップ&チャージに出るそぶりを見せると、これに動揺したのか、ビーナスはこのゲームだけで3度のダブルフォールト。第1セット66%だったファーストサーブの確率は48%にまで急降下した。4度ブレークポイントを握られながら何とかキープしたが、この試合でビーナスが最も苦しんだ場面だった。
しかしキングの反撃もここまで。世界のトッププレーヤーとして君臨するウィリアムズは、続く第7ゲームでキングのサーブをブレークすると本来のプレーを取り戻し、6−4でゲームセット。試合時間1時間6分のゲームに終止符を打ち、順当に準々決勝進出を果たした。
試合後、サインボールを観客席に打ち込むファンサービスでは、BGMと観客の手拍子に合わせリズミカルなダンスを見せたビーナス。AIGオープン初出場、初優勝に向けて視界は良好だ。
広報委員・フリーライター 成瀬 悦朗