2007年10月 2日
男子の上位シード選手が初めて有明に登場する。第1シードのダビド・フェレール(スペイン)、第2シードのトーマス・ベルディハ(チェコ)、第3シードのリシャール・ガスケ(フランス)、そして第4シードのレイトン・ヒューイット(オーストラリア)。いずれもこの大会の優勝候補であり、個性豊かなトップ選手だが、そのなかでもAIGオープン初出場、21歳のガスケに注目したい。
ジュニア時代から天才少年と注目されたガスケ。02年には15歳10カ月にしてマスターズシリーズ・モンテカルロに出場。これはマスターズシリーズ出場の最年少記録となった。その翌月には全仏オープンにも初出場し、15歳11カ月にしてグランドスラムデビューを果たした。大ブレークを果たしたのは05年。ハイライトは、これもマスターズシリーズ・モンテカルロ。ロジャー・フェデラーを下し、準決勝に進出したのだ。この年、王者フェデラーを破った選手は、彼を含めてわずか4人しかいない。
先週のインド・ムンバイでは、今シーズン初優勝。これはハードコートでの自身初タイトルとなった。過去には芝、クレー、室内で優勝したことがあり、これで4つの異なるサーフェスを制したことになる。武器は片手打ちのバックハンド。威力もさることながら、肩口の高い打点からでも自由自在に攻撃的なショットを放つ。初戦の相手は1回戦で錦織圭を破ったフライシュマン(米国)だが、ガスケの優位は動かないだろう。
シングルスでは全員初戦敗退の日本勢だが、鈴木貴男/ベンヤミン・ベッカーと錦織圭/添田豪が対戦する男子ダブルス、そして杉山愛/森田あゆみが第1シードのペアに挑む女子ダブルスは必見だ。また、第1シードのフェレールと、05年AIGオープンの覇者ウェスリー・ムーディ(南アフリカ)の対戦も興味深い。その他には、ビーナス・ウィリアムズ(米国)とバニア・キング(米国)のフェドカップチームメート同士の対決も面白そうだ。
広報委員・フリーライター 秋山 英宏