2007年10月 2日
屋根が開き、薄日の射す有明コロシアムにビーナス・ウィリアムズが姿を現した。初戦の相手は同国のジル・クレーバス。33歳のベテランを58分で退け、ビーナスは初のAIGオープンタイトル獲得に向け、順調に滑り出した。
開幕直前にAIGオープン出場を決めたビーナスは、当初アジアでのツアー中に1週間のバカンスを楽しむ予定だったという。その休暇をAIGオープン出場に急遽変更。前週は韓国のトーナメントで優勝を飾り、好調を維持して有明に乗り込んだ。
序盤はビーナスのミスが目立っていた。第1セット最初のサービスゲームでは2本のダブルフォールトを犯し、ブレークを許した。ストローク戦でもフォアハンドをネットにかけるなど、動きに硬さが感じられた。しかし、2度目のサービスゲームではエースでゲームを締めるなど、徐々にビーナス本来のショットが見られるようになった。
有明コロシアムのサーフェスにもタイミングが合ってくる。ストロークの打ち合いが早い展開になるほど、ビーナスのショットが冴えてきた。第2セットはクレーバスに隙を与えず6−1。ストレートで完勝した。
現在WTAランキング8位のビーナス。今大会で一つでも多く勝利を重ね、シーズン最終戦のソニー・エリクソン選手権出場を確実なものにすることが現在の目標だ。試合後の会見では「コートサーフェスは、速ければ速いほど好き。(有明コロシアムのような)速いサーフェスでプレーするのはエキサイティングね」と笑顔で語った。有明のセンターコートは彼女のパフォーマンスを最大限に引き出しそうだ。
広報委員・フリーライター 酒井 朋子